2011年3月29日火曜日

ジロさんの演歌街道 旅日記

初めまして、井上達彦ゼミ7期、根本時朗丸と申します。
皆さん、このブログを閲覧して頂き、誠にありがとうございます。


大学4年次に卒業研究として演歌・歌謡曲業界を調べました。
インタビューベースの定性調査を行い、
作曲家の先生方やレコード会社の方々にヒアリングを行いました。
卒業論文のタイトルは『演歌業界の衰退原因への一考察』です。

藤本先生の提唱する「ビジネス・アーキテクチャ」という概念に
演歌業界を当てはめることで、演歌の衰退原因を炙り出しました。

このブログでは、
私、根本時朗丸がこの卒業論文を書き上げるまでのプロセスが書いてあります。

どのようにインタビューを行い、
どのような所で苦悩し、
どのような思考をしたかが書いてあります。

あと3日で社会人になるわけですが、いま私は、
「大学時代は研究に明け暮れた」と自信を持って言う事が出来ます。
その研究の紆余曲折を是非ご覧ください。

2011年3月15日火曜日

web掲載準備

どーも時朗丸です。


前回のブログで終わりのはずだったのですが、
急遽ここに書かせて頂きます。



毎年恒例なのですが、
7期の卒業論文を井上達彦ゼミのwebページに掲載することになりました。

私の演歌論文では作曲家はじめ、超大物にインタビューを行ったので
彼らにWebページ掲載の承諾を頂かなくてはなりません。


卒業論文に盛り込まれている情報が適切かどうか。
また、論文内での事実の誤った解釈がないかどうか
そしてインタビュー内容の表現が適切かどうか。



Webページに掲載されるという事は「誰でもが閲覧できる」ということです。
自分の間違った表現一つでインタビュー相手が迷惑すること、
場合によっては訴訟沙汰になってもおかしくありません。



これまでインタビューした作曲家ら三人にアポイントを取り
論文を見せに行きました。

今、web掲載用の原稿をインタビュアーのコメントに従って直しています。
これが終わればいよいよ本当に終わりとなります。


今回の卒論を書くにあたっての研究を通じて次のようなことを感じました。
フィールドワークでは『その人しか話せないような貴重な情報』を得ることが出来る。
貴重な情報であればある程、インタビューを取りつけるまでが難しい。
しかし、それは不可能なことではなく、
インタビューへの熱意をいかに伝えるかで突破できる。

演歌街道、山あり谷あり。
険しい道のりも、ここにて終了。
ご愛読ありがとござんした。

2011年2月5日土曜日

最終発表

時朗丸です。
昨日、最終発表だったのですが、
申し訳ありません、あまり覚えていません。

他の班のブログを読んで雰囲気を味わってください(汗)





7期生のみんな笑顔でこの日を迎えられたことが、ホントにうれしい。
どの班も素晴らしい研究内容で、知的好奇心が刺激されます。

そして8期の演歌班に編入したのもホントよかった。
インタビューに苦労し、男5人のむさくるしいグルワ。
非常に楽しかった。


一人で卒論を書きあげる事で
自分に自信がついたし、
なにより同期からの愛情を感じることが出来ました。



全てが終わって、ふと
「あー、研究終わったんだなぁ。 楽しかった。」
と、ぼんやり思いました。

「大学時代はゼミで東奔西走、忙しく走り回っていた。」
と胸を張って言えます。

2011年1月28日金曜日

執筆終了!


更新遅くなり申し訳ありません!

卒論が!
完成しました!
KANSEI

ここまでにくるまでホント大変でした汗。
もはや皆で書いたと言っても過言でありません、多謝。
それでは、ここまでをさっくり説明していきます^0^


以前いた演歌班で作成したアウトラインは80%以上完成していたので、
それを少し加筆修正して早速執筆に取り掛かりました。
@早稲田大学 中央図書館 研究書庫

愛機のポンコツvaioを持って朝から夜までカタカタ。
人気が少ないので集中して執筆することが出来ます。

アウトラインがしっかりしていればいるほど
執筆が楽になるのですが、
演歌班で丁寧にアウトラインを作っていたので、
一日3000字ペースで調子よくスタートしました。

しかし、一人で書く事による問題が発生してきました。
誤字脱字修正・文章表現のブラッシュアップに限界が…!

一度寝てから推敲を行ったり、
印刷して直接ペン入れをしたり、
色々と試行錯誤しましたが、完璧にはやり切れません。。。

そんな時、7期の仲間が助けてくれたのです!
私の論文に誤字脱字・言い回しについてコメントしてくれました。

声優班からは私の論文になんと94個のコメントをつけてくれました。
それをもらった時はさすがに涙腺が熱くなりました。
同期って素晴らしいなって。

そんなこんなで卒論が無事出来上がりました。

共に研究した演歌班
励ましてくれた同期
指導して頂いた井上先生、院生の方々
皆の支えがあったからこそ、この卒業論文が出来上がったのです。
本当に今までありがとうございました!

でも、これで終わりじゃありません!
卒業論文についての最終発表が待ってます!

ラストスパートー
おー!!

2010年12月28日火曜日

別れ。

時朗丸です。


今日はお話があります。

結論から言えば、論文執筆において演歌班から外れて一人で書く事にしました。



演歌班に編入させてもらい色々あった。
インタビューに行って
グルワして、
飲んで
グルワして。
5人で非常に楽しかった。


けど、論文は4年生として「卒業論文」を書きたい。
論文を書くという事は同じなのに、と思われるかもしれない。

けど、私は
井上ゼミの7期に所属し、
7期と共に卒業する。
だから7期生として「卒業論文」を書きたい。


これについて
ほんと自分勝手で8期の4人には迷惑かけたと思う。
すまない。
色々な思いがあるだろうけど、承諾してくれました。

一人で何もかもやるということは
執筆も資料探しも責任も、何もかも一人で背負うことになる。
それも覚悟の上。

やりますよ、時朗丸は。

2010年11月30日火曜日

ビジネスアーキテクチャ

前回のブログにも書きましたが、
今、藤本先生の「ビジネス・アーキテクチャ」という理論を読んでいます。

ビジネス・アーキテクチャとは
企業が利益を享受するためには製品だけでなく、それを作りだすまでのプロセス全体を見る必要があり、それを見るための概念。

取引先や供給業者といった企業外の範囲まで見るところが
井上達彦先生の「ビジネスシステム」に似ていて、まるで兄弟のようです。

「ビジネス・アーキテクチャ」関係の文献に
「製品製造方法と組織構造が適合関係にあると競争優位である」というものがありました。
簡単にこれを説明しますと、

製品の作られ方には構成部品同士を
それぞれの部品を「擦り合わせて」作る方法と
それぞれの部品を「組み合わせて」作る方法の二つがあります。

この二つの特徴として
「擦り合わせ」には製造にコストがかかる半面、高い品質のモノが作れます。  「組み合わせ」は素早く製造できるが、参入障壁が低く、競合との競争が激しい。

この二つの作り方にはそれぞれ適した組織構造があり、
「擦り合わせ型」には「統合型組織」
「組み合わせ型」には「分業型組織」が有効である。


この理論に演歌を当てはめてみると
演歌の製造方法は、詩の世界観を大事にする「擦り合わせ型」
演歌の組織構造は、プロダクションの原盤制作から「統合型」から「分業型」に変わっている。
そして演歌の市場規模は最近縮小傾向。

理論に当てはめて
このロジックラインが出来た時は演歌班の誰もがゾクゾクしました。
演歌班の軸となるモノがようやく出来ました。

いやいやいやいや…。
ここで浮かれてはなりません
大事なのはそれを裏付けるファクトですから。
机上の空論にならないことを祈りながら、
テープ起こしされたヒアリングから丁寧に裏付けしていきますよ。


今日はいつも飲む金麦じゃなくエビスで晩酌。