前回のブログにも書きましたが、
今、藤本先生の「ビジネス・アーキテクチャ」という理論を読んでいます。
ビジネス・アーキテクチャとは
企業が利益を享受するためには製品だけでなく、それを作りだすまでのプロセス全体を見る必要があり、それを見るための概念。
取引先や供給業者といった企業外の範囲まで見るところが
井上達彦先生の「ビジネスシステム」に似ていて、まるで兄弟のようです。
「ビジネス・アーキテクチャ」関係の文献に
「製品製造方法と組織構造が適合関係にあると競争優位である」というものがありました。
簡単にこれを説明しますと、
製品の作られ方には構成部品同士を
それぞれの部品を「擦り合わせて」作る方法と
それぞれの部品を「組み合わせて」作る方法の二つがあります。
この二つの特徴として
「擦り合わせ」には製造にコストがかかる半面、高い品質のモノが作れます。 「組み合わせ」は素早く製造できるが、参入障壁が低く、競合との競争が激しい。
この二つの作り方にはそれぞれ適した組織構造があり、
「擦り合わせ型」には「統合型組織」
「組み合わせ型」には「分業型組織」が有効である。
この理論に演歌を当てはめてみると
演歌の製造方法は、詩の世界観を大事にする「擦り合わせ型」
演歌の組織構造は、プロダクションの原盤制作から「統合型」から「分業型」に変わっている。
そして演歌の市場規模は最近縮小傾向。
理論に当てはめて
このロジックラインが出来た時は演歌班の誰もがゾクゾクしました。
演歌班の軸となるモノがようやく出来ました。
いやいやいやいや…。
ここで浮かれてはなりません
大事なのはそれを裏付けるファクトですから。
机上の空論にならないことを祈りながら、
テープ起こしされたヒアリングから丁寧に裏付けしていきますよ。
今日はいつも飲む金麦じゃなくエビスで晩酌。