ヒアリングローラー作戦の成果がここにきて出てきました!
作曲家とレコード会社の制作部長それぞれ一人づつアポイントが取れました!
レコード会社の制作部長さんは一ヶ月後、楽しみ!
作曲家の方は「超」が付くほどの有名人。
あんな歌や、こんな歌作ったり… 凄い人に会うことになりました。
早稲田大学出身で、同じ大学の後輩ということでインタビューに応じて頂けました。
早稲田で良かった~(笑)
今回はお弟子さん育成の話をねちっこく聞きたい!
+前回聞けた演歌業界の歴史等々を深掘って聞きたい所。
お弟子さん関係は、がっつり聞いてきました。
このタイミングでまとめてしまおう。
演歌業界では作曲家が歌手の弟子を取り育成する慣行がある。
この慣行は昔からあり、今でも続くが、
年々、内弟子(住み込みの弟子)の数が減り、通い弟子(通ってレッスンを受ける弟子)が増えている。その境はフリー作家(前回の日記参照)への転換点からだそうだ。
作家が弟子を取り、育成することで
不発リスクの低い、「良質な歌手を作る」が出来る。
①いい人材を発掘
カラオケ大会・オーディション等で実力のある卵をスカウト
→ 求められるのは歌唱力と個性(雰囲気や人柄)
作曲家は、この時点で誰に何を歌わせればいいか分かるらしい
歌手を目指す人にとってはカラオケ大会が登竜門的存在。
②いい人材を育てる
発声法・歌唱力といった基礎練習。
歌詞を情感込めて歌う表現力指導。
様々な種類の歌を唄わせて、その歌手の個性に合うテーマを見つける。
舞台マナー・日常でのマナー等
→演歌歌手は営業でのミニコンサートが多いため。
③育てた弟子を***に紹介する
作曲家はゴルフコンペや飲み仲間を通じて太いパイプを持っている。
→レコード会社主催のゴルフコンペ等仕事以外にも交流がある。
弟子に合うプロダクションを見つける。
そこに自ら歌手と共にプレゼンしに行く。
④育てた弟子を調整する
デビュー後も弟子にレッスンしてあげて、ズレを直す。
→ズレが生じる理由…
歌ってると自分のアレンジが加わる。
確かに一個一個の内容は面白いし、弟子に舞台マナーまで教えるのはびっくりしました。
何故弟子を育てるのか、と聞けば、
「自身が唄うのは不向きな声だと分かっている。
だから歌手を育てて、自分の作る歌を代わりに歌ってもらうんだ。
自分の作った曲を表現できるような子に育てるんだ。」
と、答えてもらいました。
やはり、その業界をよく知る人に話を聞けばリッチな情報が出てくる。
弟子育成関係の情報は一通りそろった感じ。
しかし、一個一個の情報はユニークだけれど、
通して聴けば平凡というか、当たり前というか…。
それに「演歌歌手の息が長い」直接的な理由になっていない。
それよりも演歌業界の歴史変遷の方が何かワクワクするものがある…。
12日に先生が相談に乗ってくださるらしく、
前々からの我々の問いが「演歌歌手は長生きするのはなぜか?」なので
とりあえず「歌手育成」と、「専属作家→フリー作家の歴史変遷」の両方ひっさげてぶつかってみよう。